CB750Fの歴代カラー徹底網羅!スペンサー&赤白の真実と選び方
1979年の衝撃的なデビュー以来、日本のモーターサイクル史に燦然と輝くホンダのナナハン「CB750F(型式:RC04)」。ヨーロピアン・ストリームラインと称された流麗な外観と力強い空冷4気筒エンジンは、40年以上の歳月を経た現在も熱狂的なファンを惹きつけてやみません。その人気の核心にあるのが、タンクからサイドカバー、テールカウルへと美しく連続するアイコニックなグラフィックデザインです。
フレッド・スペンサーがデイトナを制覇した伝説のシルバー×ブルー、漫画『バリバリ伝説』で主人公・巨摩郡の愛車として爆発的なブームを巻き起こした鮮烈な赤白カラーなど、年式ごとに施された配色は単なる外装色を超えた文化的価値を持っています。本稿では、初期型FZから最終型FCまでの歴代純正カラー一覧をはじめ、カラーコードの仕様、現在の中古車・レストア市場におけるリアルな実態まで、専門的な知見から徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:CB750F(RC04)の純正カラーはFZ・FA・FB・FCの年式ごとに異なり、ホイール形状やストライプ意匠とともに進化を遂げた。
- 要点2:AMAを制した「スペンサーカラー」やバリ伝の「赤白(FC)」など、レースとカルチャーがカラーの人気と資産価値を決定づけている。
- 要点3:絶版車市場での全塗装・リペイント車両の選定では、純正カラーコードの再現度と外装のオリジナル性を見極める眼配りが不可欠である。
【年式別徹底比較】CB750F歴代純正カラー一覧とRC04のデザイン変遷
CB750Fは1979年から1982年にかけて、年次改良とともに型式記号が「FZ(1979年)」「FA(1980年)」「FB(1981年)」「FC(1982年)」へと遷移しました。これに伴い、カラーバリエーションやサイドストライプのライン構成、足回りのカラーリングが精緻に変更されています。
ホンダのデザインチームが当時追求したのは、タンクからテールへと途切れずに流れる「インテグレーテッド・ストリームライン」でした。ホンダ ナナハン 歴代名車カラーの頂点とも称される各モデルの具体的な仕様と、現代の中古車市場における流通状況を比較検証します。
| 型式・年式 | 主要純正カラー・グラフィック特徴 | ホイール・足回り仕様 | 市場流通・評価動向 |
|---|---|---|---|
| CB750FZ (1979年) | ・プレアデスシルバーメタリック(青ライン) ・キャンディタヒチアンブルー ・キャンディミュゼットレッド | 表コムスターホイール (シルバー仕上げ) F19 / R18インチ | オリジナル塗装の残存率は極めて希少。初期型特有の重厚なメガホンマフラーと共にマニア層から高い評価を受ける。 |
| CB750FA (1980年) | ・キャンディブルゴーニュレッド ・プレアデスシルバーメタリック ・キャンディタヒチアンブルー | 裏コムスターホイール (シルバー仕上げ) キャリパーが2ポット化 | 深みのあるキャンディブルゴーニュレッドの人気が根強い。外装ラインの細部がFZから微修正されている。 |
| CB750FB (1981年) | ・マグナムシルバーメタリック(濃淡ブルーライン) ・キャンディブルゴーニュレッド | 裏コムスターホイール (ブラックアルマイト) 足回りが精悍に引き締まる | スペンサーレプリカのベース車両として最も需要が高い。マグナムシルバーメタリックの車体は常に高値で取引される。 |
| CB750FC (1982年) | ・パールシェルホワイト×レッド(CB750FC 赤白カラー) ・パールシェルホワイト×ブルー(青白) ・マグナムシルバーメタリック | ブーメランコムスターホイール (アルマイトゴールド系) F18 / R18インチ化、φ39mmフォーク | 『バリバリ伝説』人気と最終型の完成度の高さから、赤白カラーを中心にプレミアム相場(300万〜450万円超)を形成。 |
RC04 年式別カラー違いを観察する際、単に塗装色だけでなく、タンク上のピンストライプの太さやデカールの配置、そしてホイール意匠とのカラーバランスに着目することが、正確なオリジナル度を判別する重要な指標となります。

伝説を創った2大アイコン|スペンサーカラーと「バリ伝」巨摩郡仕様の真実
CB750Fのカラーリングを語るうえで、モータースポーツの歴史とコミックカルチャーが与えた影響は計り知れません。世界中のライダーの記憶に刻まれているのが「スペンサーカラー」と「バリバリ伝説 巨摩郡仕様の赤白カラー」です。
1982年のデイトナ100マイルレースにおいて、若干20歳のフレッド・スペンサーが駆ったアメリカン・ホンダのワークスマシン「CB750F(実質的にはAMAレギュレーションに合わせた1023cc改)」。シルバーの車体に濃紺と鮮やかなスカイブルーのダブルストライプを走らせたそのグラフィックは、現在に至るまで「CB750F スペンサーカラー」として神格化されています。当時のレース映像や関係者の証言によると、バンク角を稼ぐために削り落とされたクランクケースとともに疾走するシルバーの巨体は、世界中のバイク少年に鮮烈なインパクトを与えました。
一方、日本国内におけるCB750Fの知名度を決定づけたのが、しげの秀一氏による大ヒット漫画『バリバリ伝説』です。主人公・巨摩郡が駆る愛車は、最終型FCの「パールシェルホワイト×キャンディアルカディアンレッド」をベースにした、通称「赤白カラー」。セパレートハンドルに変更され、時に荒々しくガードレールすれすれを駆け抜けるその姿に憧れ、当時の若者たちはこぞって赤白のCB750Fを求めました。現在でもCB750F バリバリ伝説 巨摩郡仕様を再現したカスタムペイントのオーダーが後を絶たない事実は、このデザインが時代を超越したアイコンであることを証明しています。
【実態検証】レストア・全塗装市場のリアルと純正カラーコード再現の壁
現在、CB750Fを所有・維持するオーナーにとって最大の課題のひとつが、外装塗装の経年劣化とリペイントの品質問題です。製造から40年以上が経過し、紫外線によるクリア層の剥離やタンク内部の錆、色あせが進む中、多くのオーナーがCB750F 全塗装 カスタムペイントを選択しています。
しかし、当時の純正色を完全に復元することは容易ではありません。代表的な純正カラーコードは以下の通り設定されています。
- マグナムシルバーメタリック:カラーコード「NH-104M-U」
- キャンディブルゴーニュレッド:カラーコード「R-107C-U」
- パールシェルホワイト:カラーコード「NH-121P-A」
- プレアデスシルバーメタリック:カラーコード「NH-106M」
塗料メーカーや旧車専門レストア工房の現場データによると、当時の塗料に含まれていたメタリック粒子の粗さや、キャンディ塗装特有の「下塗りシルバー+半透明カラークリア+トップクリア」という多層工程は、現代の環境対応塗料(水性塗料や低VOC塗料)では風合いが微妙に変化しやすいとされています。特に「キャンディブルゴーニュレッド」の深みや「パールシェルホワイト」の黄味を帯びた独特のパールの反射は、熟練の職人による調色技術なしには再現が困難です。
さらに、リプロ(復刻)デカールキットを使用する際も、ストライプの太さやカーブの曲率が年式ごとに厳密に異なるため、貼り付け位置が数ミリずれるだけで全体のフォルムが崩れて見えるという罠が存在します。専門ショップの施工費用相場は、外装一式(タンク、フロントフェンダー、サイドカバー左右、テールカウル)の下地処理・錆取り・純正ライン再現塗装を含めて25万〜45万円前後が標準的な水準です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「FBとFCの混同」と後塗りリスク
中古車市場やSNSコミュニティにおいて頻繁に見受けられるのが、車両のベース年式と外装グラフィックの不一致に関する誤解です。
典型的な事例として挙げられるのが、「FB(1981年式)ベースのFC仕様」あるいは「FC(1982年式)にスペンサーカラー(FBグラフィック)を載せた個体」の取り扱いです。FBはフロント19インチ・裏コムスターホイール(黒)を採用しているのに対し、FCはフロント18インチ・ブーメランコムスターホイール(ゴールド)とφ39mmフロントフォークを備えています。
中古市場では、外装のみが「CB750FC 赤白カラー」に全塗装されているものの、足回りはFBのままである車両が「FC仕様」として流通しているケースが少なくありません。これ自体がカスタムとして楽しまれている分には問題ありませんが、オリジナル車両を探している購入者が「純正FCの赤白」と誤認してプレミアム価格で購入してしまうトラブルが報告されています。
また、タンク内部のコーティング不良による再腐食や、粗悪なリペイントによるストライプの段差、さらには純正カラーコードと異なる一般的なソリッドレッドや市販シルバーで塗られた「なんちゃって純正色」の個体も存在します。オリジナル度を重視するコレクターズ市場においては、リペイントの仕上がり精度が車体価値を数百万円単位で左右するため、購入前の細部確認が極めて重要です。
ボルドールから限定特別色まで|ホンダ・ナナハン黄金期を彩った幻のグラフィック
CB750Fシリーズには、国内の標準モデル以外にも語り継ぐべき特別なバリエーションが存在します。その筆頭が、フランスのボルドール24時間耐久ロードレースでの栄光をフィードバックした「CB750F ボルドール(ボルドール2)」およびフルカウルを装備した「CB750F インテグラ」です。
ボルドール仕様に採用された専用カラーリングは、フレームまで専用色で仕上げられた特別な存在感を放っていました。大型フェアリングに刻まれた「BOL D'OR」のグラフィックや、ウインドプロテクションを高めたツアラーフォルムは、当時の長距離ツーリングを愛するベテランライダーたちの憧憬の的となりました。また、CB750F 限定モデル特別色として海外向け(CB900F/CB1100F含む)に展開されたフレディ・スペンサー記念カラーや輸出専用のツートーンカラーは、現在では極めて入手困難なコレクターズアイテムとなっています。
これらのモデルに共通するのは、単なる移動手段としてのオートバイを超え、「勝利の系譜」をグラフィックとして身に纏う歓びをライダーに提供した点にあります。
【プロの結論】オリジナル維持かフルカスタムか|後悔しない車体選びの判断基準
旧車カルチャーにおける価値観の多様化が進む中、CB750Fのカラーリング選びは単なる好みの問題にとどまらず、ライフスタイルや維持管理の方針に直結します。産業遺産としての歴史的価値と、走る楽しさを両立させるための選択基準を提示します。
【純正オリジナルカラー維持・レストアが向いている人】
- 歴史的工業製品としての美学を愛し、当時の空気感をありのままに保存したいコレクター志向のライダー。
- 将来的な資産価値やリセールバリューを最重要視し、オリジナルの塗装肌や純正デカールを尊重できる人。
- 室内ガレージなど、紫外線や湿気から車体を完全に保護できる保管環境を確保できる人。
【スペンサー仕様や巨摩郡仕様のカスタム全塗装が向いている人】
- 『バリバリ伝説』やAMAスーパーバイクへの強い思い入れがあり、少年時代の夢を具現化して街を走りたい人。
- 外装のキズや色あせを気にせず、現代の高品質ウレタンクリアで強固に保護された外装で日常的にツーリングを楽しみたい人。
- 足回りの17インチ化やFCRキャブレター装着など、走行性能を高めるモディファイと連動したトータルカスタムを目指す人。

【cb750f カラー リング】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:CB750Fのスペンサーカラーは、どの年式に純正設定されていたのですか?
A1:厳密な意味での「スペンサーカラー(1982年デイトナ優勝マシン仕様)」そのものはレース専用車であり、日本国内向けの市販車として全く同一のカラーが純正ラインナップされたわけではありません。ただし、1981年式のCB750FBに設定された「マグナムシルバーメタリック(NH-104M-U)」の濃淡ブルーストライプがそのベースデザインとなっており、一般的にスペンサーカラーの市販車イメージとして認知されています。
Q2:CB750FCの赤白カラーの純正カラーコードは何ですか?
A2:ベースとなるホワイトは「パールシェルホワイト(NH-121P-A)」、ストライプおよびグラフィックのレッドは「キャンディアルカディアンレッド(R-114C-U)」が採用されています。パールシェルホワイト特有の上品な光沢と深みのある赤のコントラストが特徴です。
Q3:経年劣化したタンクを純正色で全塗装する場合の費用と注意点は?
A3:外装一式(タンク、フェンダー、サイドカバー、テールカウル)の全塗装相場は約25万〜45万円です。注意点として、CB750Fのストライプは複雑な多色構成であるため、旧車専門のデカール位置データを持つ経験豊富なショップに依頼することが必須となります。また、塗装前にタンク内部の防錆・錆取り処理を確実に行うことが、仕上がりを長持ちさせる秘訣です。
Q4:FZ、FA、FB、FCの外装は互換性がありますか?他年式のカラーを載せ替えられますか?
A4:ガソリンタンク、サイドカバー、テールカウルの基本的な取り付けボルト位置やフレーム形状はRC04型共通であるため、外装一式の載せ替え自体は物理的に可能です。ただし、シート形状やテールランプ回りのフィッティング、ウインカーステーの仕様などに年式ごとの細かな差異があるため、完全なポン付けには微調整が必要となる場合があります。
まとめ:不朽の名車CB750Fのカラーに宿る美学と未来への継承
ホンダCB750Fのカラーリングは、1970年代末から1980年代初頭にかけてホンダが世界に示した「技術とデザインの融合」の結晶です。FZの端正なシルバーから始まり、FBのスポーティなスペンサーグラフィック、そしてFCの躍動感あふれる赤白・青白のツートーンに至るまで、それぞれのカラーに当時のエンジニアとデザイナーの情熱が息づいています。
オリジナル塗装の保存に努めるにせよ、精巧なカスタムペイントで憧れの巨摩郡仕様を再現するにせよ、正しい年式知識とカラーコードへの理解を持つことが、この不朽の名車を後世へと正しく受け継ぐ第一歩となります。美しいストリームラインが放つ唯一無二の輝きを、ぜひご自身の愛車選びやレストア計画に役立ててください。 (出典: cb750f カラー リング(Yahoo!ニュース))